フリクションといえば、東京ロッカーズの時代から名前だけは聞いていて、コンピに収録してあった一曲しか知らなかったのだけど、その頃からずっと気になっていた伝説のバンド。 原オナと対バンすると聞いて以来楽しみにしていた。
私の知っていたころのフリクションは、ベースのレックとギターのツネマツマサトシ、ドラムスのチコヒゲの三人編成だったけど、調べてみたら現在はベースのレックとドラムスは昔原オナのドラマーだった中村達也の二人編成で活動しているとのこと。
(ベースとドラムスの二人編成といえば、昔私が入れ込んでたカナダのバンド、Duotangってのもいたなぁ… 活動停止しちゃったけど)
予習の為にYoutubeで最近のライブ動画を見てみた。
かっこええ!! 二人でええがね!
益々期待が高まる。
そんな所に飛び込んできたEtta Jamesの訃報。
去年からかなりヤバそうな報道はされていたので心の準備はしていたものの、残念。
でも、長年の闘病生活から解放されたと考えればいいか。 RIP。
で、気を取り直してQuattroへ向かった。
どれくらい人が来るのか皆目見当がつかなかったのだけど、中に入ってみたら結構混んでた。
最近はあまり前の方で見ずに、遠くの高みからの見物が多いのだけど、ついつい前の方のレックの前の位置を確保。
客は年齢層が高い(笑)。 だけど、前方には小学生とみられる男の子連れもいたりして。
結構女性客もいる。 どっち目当てに来たんだろう。
予定時間の7時をを少し過ぎた頃にタツヤが高らかにスネアを叩きならすと、そこにレックのベースが絡み、演奏が始まった。
ベースとドラムスだけなのに、すごい音圧。 かかかかかっこええ!!!
ブレ杉 |
レックは赤いEpiphoneのエレアコベース(後で御本人に訊いた所、e-bayでNew Jerseyの楽器屋から買った60年代の物-モデル名失念-にピックアップをつけ足したのだそうです)をかきならしてるのだけど、私はとにかく、どうしたらこんなに厚みのある音になるのか気になって気になって仕方が無い(笑)。
曲の途中では、それまで弾いていたベースラインをループさせて、その上にソロをかぶせて行ったり。 その弾き方を見ると「この人はギタリストっぽいなぁ」とギターはある程度弾けない私は思ってしまった。
タツヤは、私の中では怖い人的なイメージがあったのだけど(上のビデオ見ても刺青だらけだし落武者みたいだし)、まぁ嬉しそうに叩く事。 いたずらっ子のような笑顔がキュートでした。 髪の毛も短かったしシャツ着てたせいかもしれんけど。
ベースとドラムスだけなのに、何この分厚さ。 パンクにカテゴライズされるのかもしれんけど、グルーヴィーだしファンキーだしフリージャズっぽくもあるしロックンロールでもある。 こんな分厚く饒舌なベースとドラムスがあれば、他の楽器なんて最初からいらんのだわ、なんて思わせてしまうほど。
私にとって、すごく心地の良い低音のうねりに身を任せている内に終了。
久しぶりのGigですっかり汗だくになってしまったので、ビールで喉を潤し、原オナに備えて後方へ避難。
だって、原オナだと前の方はモッシュだのダイブだので大変なことになっちゃうから…
余談だけど、オールスタンディングの時、例えば身長160cm以下の人は優先的に前の方にしてもらえるとか、そーゆー事って出来ないのかなぁ… 私は背が低いから、前に男の人が立つと見えなくなっちゃうのよねぇ… 特にカナダでは男だけじゃなくて女性もでかいから、大変。 時々気の利く人が「あなたそれじゃぁ見えないから前に行きなさい」って入れてくれるんだけど、日本では皆無だなぁ。 私の横にも私より小柄な女性がいたから、見えてるのかなぁと気の毒になってしまった。
写真も、前に立ってた男性の頭の隙間からようやく撮ったのでした。
続く…
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